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ブログ 今日のいもたつ

最高殊勲婦人 1959日 増村保造

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見所が多い映画で楽しめましたが、特に3つ
1、 長女が影の主役
2、 風刺が見事
3、 今観て価値がまたある

1、 なにもかもイメージできているかのごとく、
実は天然の長女が、インパクトありです。
生きる原点を語ってくれます、。
特にラスト近くの数秒は、まさに、生き方を語ります。

2、 コメディに現していますが、結構痛烈です。
人がひとりでいるときと、集団になったとき、
起こりうる、でも、えっということが
描写されます。
人間が好きというメッセージが嬉しい作品ですね。

ちょっと余談・・・
若尾文子が綺麗でかわいいし、川口浩も存分の持ち味です。
(脇を固めた人たちも善循環を感じました)

3、50年封じ込められた箱を空けたら、
そこには新鮮な物語がありました。
今も色あせないどころか、今観るから勇気をもらえます。
若い日本が封印されています。
私が生まれる前ですが、
幼いころ、こんな雰囲気があったことを、
忘れてしまったまるで鮮明でない記憶を呼び起こします。

決して裕福ではない、劇中今よりもかなり高いエンゲル係数もある。
けど、日本には勢いがあります。

これらと触れるだけで価値ありです。
映画の素晴らしさ、きつと誰も予想していなかった
映画の価値を感じました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年03月19日 08:02