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ブログ 今日のいもたつ

【歌舞伎&落語 コラボ忠臣蔵】国立劇場

落語「殿中でござる」「中村仲蔵」春風亭小朝
歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内助勘平腹切の場

小朝師匠はぜひとも観たかったので歌舞伎とのコラボは渡りに船でした。
昔からの芸風そのままで、少し早口のリズムに乗っての語りはを十二分に楽しめました。
「殿中でござる」で「中村仲蔵」につなげ、「中村仲蔵」は後半の歌舞伎につながります。その役割をわきまえていて、かつ、沸かせる落語にもなっていました。
落語の合間の神楽も見事でした。

そして勘平が主役の忠臣蔵五段目、六段目です。
落語「蛙茶番」や「四段目」の枕に素人芝居で皆が皆“勘平”をやりたがるとありますが、今回それが腑に落ちました。
命をかけても仇討に名を連ねる、そのために必死の行為が裏目に出ても悔いない、それを家族も支える。
赤穂の討ち入りが当時の人々の心をとらえたのを後から窺い知るに十分になるのは仮名手本忠臣蔵を観ると説得させられるのですが、この勘平の脚色もそれが反映されています。
そして歌舞伎がこの場面を我こそはと演じるからこそ、いつの世にも魅力を発しているのを感じました。

【いもたつLife】

日時: 2022年11月29日 10:54