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ブログ 今日のいもたつ

イル・ディーヴォ 2008伊 パオロ・ソレンティーノ

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魔王と呼ばれたイタリアの元首相ジュリオ・アンドレッオッティの半生の映画です。
まだ存命中であるので、完全に悪として描かれていませんが、
存命中にしては、かなり際どい黒い部分を描いているともいえます。

イタリア現代史に疎く分わからないところが多かったのですが、
監督は誇張と華やかな映像に、いろいろな音楽を組み合わせて、
スタイリッシュな政治映画に仕上げていると感じました。

繰り返しますが、イタリア史に疎いために、
どこまでが普通に知られていたかがわかりませんが、
真っ黒であった首相の姿がかなり赤裸々にされています。
イタリアの人々は、彼やマフィアの存在を
認めているということはないのでしょうけれど、
必要な欠片という感覚で付き合っていたのではないかと、
映画をみて感じました。
私達とは結構違う政治観です。

そして、省略が随所なので、
考える余地を多くしてある映画とも思いました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2012年11月09日 07:43