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ブログ 今日のいもたつ

SADA 1998日 大林宣彦

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シリアスなストーリーを亜流に表現しました。
この映画の本筋は、観るものに偏り過ぎない表現した。
それがそのひとつです。
この表現がひとつのテーゼでもあるような気はしました。

落語が演じ手によって様々な顔と可能性を見出すのと近い感覚です。

定も龍蔵も幸せの道を歩んだ。そのことを感じるよりも、
私は、この事件を受け入れた、しかも好意的に、
その社会の雰囲気がどういうものだったのかが、
心に残ります。

社会が支配している雰囲気というのは、
時に特異です。しかし、その時その場では常識です。
そんな非常識な常識が繰り返されます。

この時代のこの事件を受けた社会に、
教訓を覚える方も多かったのではないでしょうか。

【いもたつLife】

日時: 2009年10月08日 08:25