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ブログ 今日のいもたつ

雲ながるる果てに 1953日 家城巳代治

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特攻隊の気持ちがわかるなんてことは言えません。
せめて汲みとりたい。
という気持ちで鑑賞していました。

同じ隊にいる一人がケガで、仲間と同じ日に出撃ができません。
ケガをしている当人が、仲間と一緒に死にたいのも本心なら、
仲間は生き残って欲しいと本心で止めます。

国のためとどこまでも信じる心は、
それが自分を納得させる手段だったのかもしれません。

以前知覧に行きました。
そこに残されている、10代の若者の残した言葉は、
己のことではなく、家族の幸せばかりでした。
人間の崇高さを感じました。

今回の映画では、それを信じることで、死ねる、
それも真実の姿として描かれていました。

もっともっと多くの想いが、
込められて空に散っていったのでしょう。
近い過去の不幸の原因を広くわかっていなければいけません。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年05月18日 07:56