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ブログ 今日のいもたつ

僕の村は戦場だった 1962ソ アンドレイ・タルコフスキー

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全編を通して、思考と感覚に訴えかけてきます。

戦争映画ですが、戦闘シーンはほとんどなく、
少年イワンの諜報活動と彼の回想シーンで戦争を語ります。
台詞も少なく、観客のイメージに投げかけます。

母親といる時と戦時のイワンの表情の違いが秀逸で、
戦争でどれだけのものが変わってしまうかを、
頭でなく心で、悲しみとして、観ている者に感じさせます。

自分の価値観が今どこにあるのか?
それを試されているようです。

光と綺麗な絵とかすかな音で、
タルコフスキー監督は、ひとつの高尚な映画にしてしまいます。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年05月19日 06:30