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ブログ 今日のいもたつ

東ベルリンから来た女 2012独 クリスティアン・ベッツォルト

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1980年の東ドイツの田舎町で当時の東ドイツを描写します。

ベルリンから左遷された美しい女医が主人公です。
彼女には西ドイツの恋人がいます。
最終的には亡命が目的ですが、彼女には監視がついています。
病院には、やはり左遷された優秀な男の医者がいます。
彼との恋物語でもあり、揺れる心をほぼ無表情で演じます。

共産主義の病んだ社会を垣間見せる映画です。
資本主義が素晴らしいとは思っていませんが、
機能不全に陥りどうにもならない共産主義は、
人の負の部分ばかりが抉りだされてしまったことを表現しています。
人らしさをいうものが失われています。

どんな社会でも状態でも、
嫉妬や支配欲等の悪魔の心は持ってしまうのが人間です。
けれどそればかりが強調されることは、普通ならありません。
人を憎むこともあれば、それを想う自分を悲しむこともあり、
喜びを見出して隣人を認めようとするのも人です。
けれど、疑心暗鬼で保身に走り、それを繰り消して悶々としながらも、
金縛りにあったごとく、そこから一歩を踏み出させなくしたのが、
機能不全の共産主義です。

冷戦後20年以上が経ったから、
それをさりげない日常と結びつけて語ることができるようになったから、
この映画ができたとすると、あの社会体制の下には、
私の想像以上に語れない多くの負があったことを痛感するばかりです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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猛暑の中の草取り

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いつものことながら立秋後も暑い干し芋産地です。
今期は8月に入り本格的な猛暑になりました。
この暑さはあと10日位でしょうか。

【芋日記】

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ほしいも産地の稲

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早稲の色づいてきた稲穂もありますが、
晩生の今が開花の稲もあります。
だいたいこのあたりで受粉が終わります。

【芋日記】

日時: |

負け方の極意 野村克也 著

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落合元監督の著書でも感じたことですが、
成功するプロ野球の監督のマネジメント(この両者に限ってかもしれませんが)
は、ビジネスでの心構えそのものです。
その考えに新しいものは一つもありませんが、
疎かにしてはいけないことも一つもありません。
凡人だからこその嗜みが詰まっています。

努力を目的としないこと、
一足飛びに結果がでない当たり前、
(考え実践したことが即正解である訳がない割り切り)
教えすぎない、
そして、何よりも我を知る。

弱者はしたたかでなくては生き残れません。

【いもたつLife】

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天使の分け前 2012英/仏/白/伊 ケン・ローチ

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日本に生まれてよかったという時代が長く続いています。
今もそれは変わらないですが、その価値は変化しています。
まだまだ裕福な日本で生まれたことはそれだけで幸せです。
でも将来、未来永劫にそれは続きません。

同じことが、日本よりも早く繁栄したイギリスでも起きている。
イギリスに生まれたら、やっぱり幸せだと思います。
けれど、所得格差、階級格差が広がりつつあるようです。
都会と地方での温度差はあるのでしょうけれど、 この映画の舞台グラスゴーでは、
どんなにあがいてもなかなか這い上がれない若者達を主人公として
、 そんな社会の現実を映します。

主人公には生まれたばかりの子供がいて、若くて綺麗な奥さんがいて、ですが、
職がない。就けないという状況下です。
ある時、犯した罪の償いでの社会奉仕中に、保護司の立場の人の導きで、
ウィスキーのテイスティング能力を開花させる主人公です。
その能力を遺憾なく発揮して、人生大逆転に挑みます。
その方法が、正攻法ではなく、裏社会での工作です。
このあたりも、イギリス社会の現実を映すかのようです。

けれど、その過程は明るくコメディタッチで、
良いか悪いかは別にして、暗さはありません。
若者の立ち直りを祈るような演出です。

まあまあ犯罪とはいえ、ゆるされるような感じ、しかも保護司に恩返しもしますから。
そういう意味では、頑張っている若者に光を。という感じなのですが、
個人的にはどうも腑に落ちませんでした。

自分も人のことをとやかく言えない、負を犯した過去があるから、
主人公達が挑む、犯罪であっても一発逆転には共感できます。
けれど、主人公の最後の酒樽への行為だけは“個人的に”許せませんでした。
まあそれは私が“酒呑みだから”なので、そこまで酒中心に考えなければ、
十分に楽しめる映画でしょう。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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治作 2013年8月

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先付

石川コイモ、ジュンサイ、ウニ、オクラ、長芋そうめん、
真夏の暑さが良かったと思わせてくれます。
サッパリで、食欲が湧いてきます。
長芋は昆布締めの一手間と、千切りの一手間です。
ウニと汁も絶妙です。
もちろんジュンサイもオクラも。

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ゴマ豆腐

これも夏は格別。
上手いのを解って食べて上手いから凄いのです。
食べて思います。夏も上手い。

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うなぎ蒲焼き飯

「時季がちょっと遅いですが」と言ってだしてくれましたが、
土用の丑でうなぎを食べていなかったので、
大歓迎です。
実が締まっている上等のうなぎです。
モチコメで頂く治作流です。

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お造り

ハモ、黒ムツ、コチ、赤身と中とろ、アカイカ
私的には前半のメインイベントです。
ハモ、嬉しい夏の味覚です。
コチも夏ならでは。
イカはアカイカ、いつも食べてるイカは何なんだです。
黒ムツも夏に合う。
赤身と中とろは文句なしの大満足。

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お椀

もちろんハモです。
これを食べにきたのかもしれません。
中には凝ったレンコン餅です。
すったレンコンにつなぎに片栗粉、百合根も入っています。
これが華を添えています。

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八寸
岩牡蠣、枝豆、マメサザエ、レンコンとショウガの白和え、モロヘイヤとエノキのおひたし
今日の真夏の暑さは『このためか』と、
最初に戻ります。(戻るのは私、一貫して夏のもてなし)
夏野菜は今、体が欲します。
それよりも、夏野菜料理がどれも上手いのです。
白和えは、適度に冷やしている心遣いが嬉しくて、またそれで旨味が増す味付けです。
おひたしも適度に冷されていて、隠し味の良い酢が適度に利いていて、ホッとします。

そして、岩牡蠣も夏を圧倒します。(すだちをたっぷり絞りました)
小さいサザエも夏を主張します。

野菜が優しい、貝は主張という方法での美味しさの提供です。

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焼き物・揚げ物【鴨】

サッパリ仕立てでやわらかい、これも夏仕様ですが、
旨味がタップリで、鴨好きには応えられません。
(付け合わせのネギと辛子が素晴らしいんです)

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焼き物・揚げ物【甘鯛唐揚げ】

頭丸ごとを唐揚げに。
骨までしゃぶり尽くせます。
頭は硬派、エラしたはやわらかな味で、どちらも甘鯛の王道です。

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焼き物・揚げ物【太刀魚】

とっても食べやすい演出です。
身はすぐにほぐれるように、
子は堂々に食べれるように、
焼き物という料理、素材を引き出す方法は、微であることを強くかんじます。

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炊き合わせ

満願寺唐辛子、トマト、巻き穴子、賀茂茄子
夏のものたっぷりです。
期待よりもちょっと冷たいのが粋です。
そして、これも素材ごとに一仕事しています。
そして、これも夏野菜が主で、サッパリとを具現化していて、
そして、旨い仕立てでなんですね。
料理は芸術です。

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素麺

もうこれしかないです。
こんな美味しい素麺を、来る度に食べられる幸せです。

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デザート 水羊羹
ギリギリで型を保つことが旨さに直結するということを体験です。
控えめな甘さ、程よい舌ざわり、とろける自然さ、
今回も最後まで見事でした。

【いもたつLife】

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魔女と呼ばれた少女 2012加 キム・グエン

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アフリカ、コンゴの内戦の犠牲になった少女の物語です。

12歳の主人公の少女は、反政府軍(ゲリラ)に無理やり両親の銃殺を強要されます。
そして拉致され兵士として教育(というよりもロボット化)されます。
過酷な労働と訓練と樹液(麻薬)による洗脳です。

麻薬のために敵を見つけることができる能力が備わった少女は、
魔女と呼ばれ、ゲリラのボスに可愛がられます。
しかし、ゆくゆくは殺される運命になることを知る、
彼女を慕う少年は彼女と逃避行します。そして結婚を願います。
二人の淡い恋は成就しますが、それはひと時で、
二人はゲリラに見つかり少年は死刑、少女は部隊長の慰み者にされます。

悲惨で残酷な物語で、しかもドキュメンタリーのような映像で、
しっかりと見つめられなくなりそうなのですが、
映画のスタートが少女の回想なので観ることができたという感じです。
それと、少女が結婚の条件に出した難題に、少年が取り組む姿の温かさや、
少女の能力で観る幻影の夢を表現しているところ等の、
息抜きがあるのも凝視できた一因ですが、
それらがあるから故に悲惨な現実も浮き彫りになります。

毎度のことですが、犠牲になるのは弱気者です。
ゲリラは何のために戦争を、略奪を、恨みを晴らすのかがわかりませんが、
そこに少年少女を巻き込む正当性はゼロです。
これは物語ですが、現実そのものです。
やりきれなくなってしまいます。

少女はこれからの人生を歩む上で、生まれた村で両親を葬ることで、
過去との区切りをつけようとします。
その旅には、産んだばかりの部隊長の子と一緒です。
両親の殺害を強要、慰み者への強要に憎き部隊長の子です。
その子に夫(恋人)だった少年の名を付けます。
それはこの悲惨な物語を観ている者への希望であり、
彼女(母・女)の強さです。

ラストは泣かすのではなく、人の強さをみせてくれました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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早掘りの紅こうけい

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干し芋産地で一番早いサツマイモの収穫がまもなく始まります。
お盆に間に合わせるために2月から準備してきた、
『紅こうけい』というサツマイモです。

サツマイモにとってはかなり寒いのが干し芋産地です。
2月から温かくして温かくして、
苗も、畑に植えてからも育てて、
お盆前にようやく間に合います。
今年は7月後半の低温と、雨が多い=日照不足で大きな芋は少ないのが残念です。

【芋日記】

日時: |

今年もトケイソウが咲きました

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農園前で満開になっている草花に、
もう1種類トケイソウも加わりました。
昨年からの仲間です。

ひとつ咲き始めると、次々に咲きます。

追伸
8/7は「立秋」でした。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立秋」の直接ページはこちら
立秋

【芋日記】

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ブラックベリー摘み

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有機農園のスタッフが農園前にたくさんの草花を育てています。
中でも実が付くブラックベリーが今年豊作です。

酵素にするための完熟ブラックベリーを
たくさん摘み取りました。

【芋日記】

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