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氾濫 1959日 増村保造
苦笑いするしかない映画です。
こうも欲望全開なんてことはない。
自分だけは違う、そんなことはないよ。と言われているようです。
金、地位、名誉に群がる輩たち、性を媒介にして自分の欲望を満たそうとする。
設定は公開当時とリンクしている高度成長期です。
高度成長期は引き金でしかない。
だから、欲望の氾濫は古来からあったことでしょう。
(人間の欲望を増幅させてから引き金を引かせたという感じ)
しかし、誰もが大鉈を振るうかのごとくの欲望処理ができてしまうのは、
この頃からのように感じます。
そして、40年たちました。
私たちの精神は大人になっているでしょうか?
処刑の島 1966日 篠田正浩
1966年は高度経済成長の真っ只中でした。
戦前から戦後を経てのゆがみや負を描くこの作品は、
どうとらえられたのでしょうか?
日の丸やリンカーンの肖像画の前で繰り広げられるシーンは、
影が強調されていました。
為政者はみせたくないものを、みえないところに追いやります。
個人もみたくないことを、意識しないようにしてゆきます。
だから、みせるという行為がおこり、
そこで選択する機会が訪れます。
自分の意識の「きれいごとだけで良いよ」
と言う声に向かう力は、こういう映画から貰うことができます。
風船 1956日 川島雄三
豊かになった日本が、崩れようとしている感がある、今を
予言しているような映画です。
金、愛、大人の振る舞い、子の成長と夫婦が重ねた年月、
登場人物たちが自然体で表現してくれます。
男優二人も良いですが、女優4名の役柄としてにじみ出る個性が、
自然で考えさせる内容の物語に誘ってくれます。
川島雄三監督作品は4本目の鑑賞ですが、
喜劇、時代をかけての人間描写、男と女の生き様、
今回のような都会的センスが入った人模様とどれも素晴らしく、
もっともっと観ていきたい監督のひとりです。
八ヶ岳フロンティアビール・タッチダウン アルト
酒の例に漏れず、ビールもたくさんのタイプがあります。
ドイツデュッセルドルフのアルトビアは、その数あるビールの中でも、
かなり好みのビールです。
そこで、今回のアルトビア。
率直に言って、デュッセルドルフのアルトのテイストを残しながら、
日本人好みにしたな。という印象です。
そういう意味でとても日本的なアルトビアでした。
藍美ライブ2010
アルソア化粧品の専門学校の卒業生が、
披露する卒業ライブです。
思えばもう想い出せないくらい過去に、
高校卒業のあの、仲間ともう少しいたい、
けれどそれはただの甘さとわかっていた。
そして、卒業前に築いた学園祭の、
もしかしたら初めて仲間と成した仕事。
それを想わせてくれるライブでした。
純粋な心が生む感動を体験しました。
俺たちに明日はない 1967米 アーサー・ペン
大恐慌がアメリカを台風のように襲う。
その渦中には、今までとは違うアメリカがありました。
この映画でもそれが汲み取れます。
二人は大恐慌が生んだちょっとしたヒーローでした。
踊らされてもいました。
だから被害者なのかもしれません。
やってしまったことは決して許されない事ですが。
二人とその仲間を、フラットな立ち位置で語っています。
心情を伝えます。
何故こんなことをするのかを物語の進行とともに考えます。
だからこの時代が気になります。
大多数の人は貧しくもまじめに働いていました。
この二人はあまりにも短絡に、楽を考えていました。
しかし、その行為が象徴かもしれません。
今もこの頃と同じ大不況を、この映画の新聞社のように
マスコミは伝えています。
誰もがそれらの一因です。
それを痛切に受け止めずに入られない映画でした。
だって、二人を知りながら、二人に心を開く人たちも、
二人を追い込みただただ復讐をする人もいます。
どちらも私自身の分身のようで、震えを覚えるラストでした。
許されざる者 1992米 クリント・イーストウッド
人間の本性を描いているようです。
主人公を通して、周りの人物と絡めて。
本性なんて”これだ”というものは実はない。
けれどそれらしいものはある。
最近自分が多重人格の気があるような気がするのですが、
これってそれが自然なのかもしれません。
主人公が妻と暮らす前、暮らしているとき、
妻が亡くなって子供たちと暮らしているとき、
そして、この映画での変化。
全部ひとりの男そのもので、
多重人格かもしれません。
悔いても悔いても、嫌な自分がいます。
そんな生きる性が描かれていました。
若草物語 1933米 ジョージ・キューカー
キャサリン・ヘップバーンは大女優です。
若い頃のこの作品でもそれを感じます。
この作品の良いところは、彼女は目立っていますが、
他の3人の女優も主張があるところです。
それは作品のテーマですから、味噌でもありますし、
おもしろいところです。
1949年版でも同じく、四姉妹の個性を楽しめます。
でも表現方法はだいぶ違います。
同じ原作、違う作成時期という対比は、
そこから女優の移り変わりが垣間見ることができます。
33年版と49年版=16年の時は、
世代が違う女優を映し出します。
これも映画の魅力です。
アラバマ物語 1962米 ロバート・マリガン
多様なテーマを盛り込みながら、
そのどの主張も伝わってくる、
なかなか他では味わえない作品です。
1932年当時のアメリカの差別を訴える
アメリカの良心とも言える陪審員制度に疑問を投げかける
ひとり父親となった時の教育を考える
子供たちの横のつながりと冒険
子供たちの成長物語
隣人を介したちょっとしたミステリー
先進的で、骨太な思想がラストで現されます。
作品の8割が子供たちの視点です。
ここを介することで、伝わせたいことが、
ぐっとプラス、深く伝わります。
とてもうまい構成だと思います。
裁判シーンでの長まわしも中締めを感じ、
前後の子供中心の展開とは違う独立した主張があります。
ともすればあれもこれもとなりがちなところを、
随所に力が入るほど見入ってしまう様に仕上げています。
役者はもちろん脚本、演出、音楽と総合力で組み立てられた映画でした。
スプレンドール 1989伊/仏 マルチェロ・マストロヤンニ
街の映画館とその裏方達と街の人にとっての映画館の役割
それを劇中に色々な映画を挟まれ語られます。
なぜここにこの映画を挟むのか?
きっと深く頷くマニアの方もいるでしょう。
映画の中の映画は、造り手の意図を探る楽しさがあります。
映画ってとてもたくさんのジャンルがあり、
人によっての解釈があります。
だから、
普段の生活を映画で語ることもできます。
そして、それが共通言語になっている人と話すと
とても楽しいものです。
世の中の流れと、映画の結びつきを
映画を観ればみるほど知りたくなるし、
そこに映画が持つ魅力と価値を感じます。
何年か後にもう一度観てみたい映画です。