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カイジ 人生逆転ゲーム 2009日 佐藤東弥

雰囲気は全然違いますが、主演の藤原竜也を観ていると、
と言ってもデスノートとこの作品だけですが、
こういうキャラの出演を通す、
昔の若い頃の川口浩と重なります。
(ぜんぜん違うキャラですが)
これは褒め言葉で、
貴重なキャラという意味です。
上手い演技とは別にくくられる役つくりという意味です。
(ちょっとわかりづらいかも)
それはさておき映画は、
マンガの実力を感じます。
原作はかじっているだけですが、
原作のポリシーを伝える内容でした。
日本のマンガやっぱり凄いですね。
たけのこ掘り
雨後のたけのことはよく言ったもので、
ようやく暖かくなり、
出たくて出たくてたまらなかった「竹の子達」を、
待ってましたとばかりに。
掘られた方は「やっと日の目を見たのに」
という感じでしょうか。
竹やぶの手入れをしながらの竹の子掘りで、
素人手伝いです。
山でも田んぼでも畑でも、
人の手(機械の手ではありません)が入る入らない違いは
大きいものです。
黒の試走車 1962日 増村保造

気が違ったような連中の中で、
ヒロインだけがまっとうな人間です。
そのヒロインの元へ、主人公が人を取り戻し、
気づきかえってゆきます。
個に焦点を当てると、そういうことですが、
個よりも輪を広げて、
会社へ広げて、もっと広げていって、描かれている社会は、
気が違っているけど、ごくごく普通に営まれているから、
観ていて嫌になります。
(自分が個でも公でもこの世界に属しているから)
この描写は50年前でも同じで、
こういう撮り方を増村監督はしっかり捕らえて、映画にします。
人がいかに短絡なものを追いかけているかを、
あざ笑う映画です。
波止場 1954米 エリア・カザン

主人公マーロン・ブランドがくすぶっていた今までの人生から
脱却してゆきます。
くすぶってしまったのは、「おまえのせいだ」と叫びながらのようでした。
それと呼応して、波止場全体も今までから脱却するのですが、
主人公にとっては、波止場なんかつけたしです。
でも波止場のひどい状況がなければ、
くすぶり続けたでしょう。
波止場を通して社会性を説いた作品です。
でも個に焦点を当てても、みえてくるものがありました。
自分の人生をどう捉えているか。
今の環境は何のためにあるのか。
あたりまえですが、どんな状況でも同じです。
生きるなんて自分の気構えでしかない。
そんな生き様を主人公のマーロン・ブランドは
この作品に残してくれました。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 2009瑞/丁/独 ニールス・アルデン・オプレブ

地味ではない映像だと思いますが、これがハリウッド作品となると、
この匂いはなくなるでしょう。
二人のコンビに味があります。
一見パッとしない男と、
かなりカゲリがある秀才(天才)であり異常っぽいけど応援したくなるヒロイン。
原作も読みたくなります。
少し尖っていて、味わい深かったです。
なかなか見ることがないスウェーデンの自然を
目に出来ることも良いのですが、
この国の宗教観やナチスとの関係を知るきっかけ
になったことも収穫でした。
ピアノ・レッスン 1993豪 ジェーン・カンピオン

男にとっての悲劇は、嫁いできた妻を迎えた初日に、
はじまってしまっていたのでしょう。
妻=主人公にとって命と同じピアノをあまりにも軽視してしまいました。
こういうシーンはいつも自分を振り返り反省してしまいます。
まったく人のことを解らない自分をです。
そのくせに自分のことは解ってほしいのが人です。
映画は、
主人公が声の変わりにピアノと表情と手話で、
あまりにも解らせてくれる表現の演技、
子役の演技、が印象的です。
脚本も主人公の変化を上手く現しています。
カメラも良く、評価が高い作品というのも頷けました。
愛情物語 1955米 ジョージ・シドニー

華やかに成功してゆく前半。
そして悲劇。そこから主人公のタイロン・パワーが
どう生きるかがはじまりました。
自らが選択した、親をまっとうしない生き様が、
もう一つの悲劇に続くストーリーは、
後半からラストまで惹きつけます。
瞬間でしかなかった幸せとずっと過し、
もうそれはないと気づき、
次の幸せを求めることを自分に許し、
(そこには犠牲にしていた自らの子がいました)
もう一度人生が始まったときには・・・。
人生は長いのでしょうか?
短いですね。
だからそれを全うしようという意志を感じる映画でした。
主人公の心の動きをこの時代にまつわる出来事に、
出来事が起こった訳にリンクして伝えています。
*リンドバーグの大西洋横断の頃とアメリカ
*第二次大戦に参加する主人公
*そして戦争の余韻が残るなかの出来事
ひとりの半生を語りながら、
人のわがままと、それを超える人が生きる意義を訴える映画でした。
わら一本の革命 福岡正信

農家必読書で、いまさらながらの読了でした。
自然農の概要は知っているつもりでしたが、
その奥の一番大切な思想は何もわかっていないことに、
なんという無知と感じずにはいられません。
自分がやっている農業の姿は、
ほしいも作りの姿は、
片方からしか、もっと言えば自分の都合でしか、
見ていないし、捉えていないことを知りました。
根底の考えを形に示したのが自然農。
矛盾と知りながら矛盾から逃れられないことを、
もっともがいて考えてみます。
前半は農業指南書、
後半は哲学書ですが、
人にとって最も大切な食からの考えですから、
誰でも身にせまります。
何かをすることにばかりに、生きること、意義を見出そうとする自己に、
なにも疑問を持っていませんでした。
読んで「あっと」叫びました。
いつも目に付く場所に置く本です。
シャンハイ・ナイト 2003米 デヴィッド・ドブギン

ジャッキー・チェンが観たい人が観るお約束の映画ですから、
観た時点で文句はなにも言えません。
そうは言いながら、ジャッキー・チェンならではの、
テンポよいアクションは、ミュージカルのような楽しさがあります。
いつまでも頑張っている姿が好きです。
勇気づけられます。
斜陽 2009日 秋原正俊

ちょっと奇妙な感覚の映画でした。
言わんとすることを醸しているのでしょうけれど、
違和感があります。
原作の時代を現代に持ってくると、
原作の微妙な良さ、感じを受け継ぐのが難しいのではないでしょうか?
キャストを含めて違和感がぬぐえない映画でした。
ただ、人が生きることの切なさは感じました。

