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ブログ 今日のいもたつ

ヴェニスの商人 2004米/英/ルクセンブルク/伊 マイケル・ラドフォード

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虐げられているユダヤ人側の言い分も、
虐げているキリスト教徒側の言い分も、
不足が無い立ち位置にいるから、冷静に見ることができます。

連綿と続く、ユダヤ人迫害が、シェークスピアでもこんなに描かれていることに、
その深さを改めて感じます。
(日本にいることで、こういうことがわからないことを何度感じたことでしょう)

物語が、古典として評価できることがこの映画からも分かります。
この映画も、それに応えていると思います。
舞台では出せない、映像を具現化できる良さが活かされていました。

【いもたつLife】

日時: |

リラの門 1957仏 ルネ・クレール

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ろくでなしのジュジュと芸術家が、身勝手な殺人犯をかくまいます。
途中から、ろくでなしが恋しているマリアと殺人犯が・・・。

ジュジュは、ろくでなしを自覚しています。
だから、そこから抜け出したくて。
殺人犯をかくまうのは、スタートに立てたのだと思ったのでしょう。

親友の芸術家をなんとか説得して、
殺人犯に献身します。
最後は許されないことをした殺人犯を葬り
日常に戻ります。

ジュジュは、前と同じろくでなしのままかどうかは分かりません。
ジュジュは、後悔しています。
だけど一世一代で守ったものがあります。

きっとジュジュは変わらないでしょう。
芸術家も。
マリアも忘れるでしょう。
人間なんてそんなものです。
だけど、熱く生きたことは財産です。

自分が生きている事を承認してくれるルネ・クレールらしい映画でした。

【いもたつLife】

日時: |

クモが成長していました

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ほしいも の作業場は、
春からこの時期まで眠っているようなものです。
あちらこちらにクモの巣もみかけます。

このクモは夏からここに住み着いていました。
今回作業場つくりのために、この場所のものを動かすのですが、
クモをよくみると、夏より二まわりは大きくなっています。

飲食店と同じで場所がよかったのかな?

だけどごめんさない。
こちらの都合で巣は台無しになってしまいます。

どこかまた良い場所を探してください。

【芋日記】

日時: |

ヤーコンと里芋の収穫

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立冬を前に急に冬が訪れました。
ほしいも の原料芋の収穫が昨日でなんとか終わり、
冬を目前に間に合ったところです。

その冬を想わせる「ヤーコン」と「里芋(ヤツガシラ)」も
収穫しました。

このまま冬ということもなさそうですが、
今日と明日の天気予報では、もう ほしいも作りが
できる気候です。

【新農耕民族の挑戦】

日時: |

U―571 2000米 ジョナサン・モストウ

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潜水艦の環境は劣悪なので、その条件で、緊張感が高まります。
戦時は、敵味方双方が最高を越えるべく技術を注ぎ込みます。
そこをスパイするという任務は、お互いが最も警戒るすることなので、
展開の行方に注目です。

ほとんど絶対、味方=主人公たちが(“いいもん”と昔言った)
助かることが約束されている進行に、興ざめを感じるものの、
戦争だけでなく、心技体の心が未熟で、艦長になれない副官が、
この船(潜水艦)の任務中に、立派に艦長をもしのぐ人物に、
成長物語としているところが見どころです。

結果オーライの脚本は過ぎていますが、
非常な人格を手に入れる、それを操れるようになる副官の心は、
経営の真を語っていて、私の心を刺激する流れでした。

【いもたつLife】

日時: |

故郷 1972 日 山田洋二

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人々の日常を変えてしまうことは、歴史上何度もありました。
戦争や明治維新、それ以前の歴史上の出来事でも。

同じく、産業革命から起こった経済支配の波は、表面的な争いはない現代まで、
人々の生活を変えています。

日本の高度成長の時、田舎の島でもそれがあり、
それをこの映画は表現しています。

多くの人が豊かさを選んだことが、本当に豊かかどうか、
今から振り返れば「ああだ、こうだ」と言えますが、
当時はそんなことは考えません。

それよりも今この映画でわかることは、
大きな流れに自分が身をおいているかどうか。
「これまでの、これから」生きてゆく上で
そこに注目しているのが大事ということです。

先住民の方が幸せだと思うことがあります。
外からの大きな力に惑わされずに生きる環境にいるからです。
私たちは環境が変化する場所で生きています。
だけど環境の変化を実感することは中々できません。

良い時代になったものです。
映画は過去の環境を客観的に映してくれます。
(客観的かは造り手の意志次第ですが)
なんて心強いのでしょう。

内容とは関係ないですが、
この映画を観た感想です。

【いもたつLife】

日時: |

ヒトはイヌとハエにきけ Jアレンブーン著 上野圭一訳

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イヌともハエとも意思に疎通ができることと、
その素晴らしさが書かれています。
精神論的な善きことを思うに通じるような感じです。

動物とコミュニケーションができるようになる前に、
自分と身近な家族や会社でのヒトとのコミュニケーションを、
読みながら考えます。
それは言葉があることに胡坐をかいている様が浮かびます。

便利な言葉をもっと丁寧に使うだけで、
もっと良いコミュニケーションができるのに。

何故胡坐をかくかといえば、
この本の主題に胡坐を書いているからでしょう。

【いもたつLife】

日時: |

醜聞 1950 日 黒澤明

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「星が生まれるのを見たんだ」
「その感激に比べれば勝利なんて・・・」

志村喬が演じる、ウジ虫弁護士が晩年“人間”になる物語です。
その根底の人間の性が、うまく描かれています。

変わろう変わろうと言って変われない人たち、
みんなそろって「明日こそは」「来年こそは」と言います。
変われなくてウジウジする奴らと、それを利用する輩たち。

それらとは対照的な理想を貫く主人公の三船敏郎、
聖女のようなウジ虫の娘。

変わりたいというのは、その場所に自分を置いています。
私も“今”から抜け出したい心があります。
それはいつも誰も持つでしょう。

それよりも今どこに自分がいるか知る。
それが大事です。それがわかればいたくない場所にはいません。

予断ですが、
聖女のような娘は、フェリーニの「崖」に登場した、
詐欺師が改心するきっかけになった、聖女のような娘と重なりました。

【いもたつLife】

日時: |

動的平衡 福岡伸一

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とてつもない時間が今の自然=人を含めた地球の状態が、
できた。
と子供心に感じたことがあります。
「人の行いも良いも悪いもない」
その積み重ねが今の状態で、
落ち着きどころに落ち着いている、
大きく見れば。

この想いは今も同じで、環境問題で困っているのも、
人が今より行きづらくなるからだけで。

だからといって、自分の日々の生きる日々は、
とても個人的なことに左右されていますが。

そんな感覚を持ちながら読みました。

生命は奇跡なんかじゃなくて、
落ち着いた状態なのですが、
やっぱり奇跡な面があります。

矛盾することを言っていますが、
そもそも人間(私)ごときの考えでは、
何も理解も説明もできるわけがありません。

人の立ち位置=未熟だけれど、
追求せずにはいられない。
この本で紹介されている「生きること」の定義は、
「人が追うもの」と同じだと思いました。

【いもたつLife】

日時: |

冬野菜 白菜その後

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苗を植えてから1ヶ月経ち、大きくなってきましたが、
生育のスピードで秋から冬を感じます。

2割くらいは育っていない苗がありました。
強い苗作りは基本です。

“細工は流々 仕上げを御覧じろ”
なかなか深い言葉です。

【新農耕民族の挑戦】

日時: |