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ブログ 今日のいもたつ

パラダイス・キャニオン

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ジョン・ウェインがスターになる前の映画ですが、
この頃年間何本の映画を撮っていたかを調べてみました。
(正確かはご勘弁を)
この映画は1935年ですが、この年は9本。
年代順にこの周辺を並べます。
33年12本、34年7本、35年9本、36年7本・・・です。

有名な「駅馬車」は1937年ですが、それ以前でも結構な本数が
撮られています。
“西部劇はアメリカの時代劇説”を持っているのですが、
需要があったことを示す指標のひとつかと思います。

話は変わります。
ほしいもは、晴れた日の午後から夕方にかけて取り込まれます。
高齢のほしいも農家が増えてきて、
夕方前には仕事を終える農家がいます。
ほしいもを取りに夕方4時過ぎに行くと、
水戸黄門を見ている農家が少なくありません。

ジョン・ウェインの映画も
何度も何度も再放送されているのかな?

夕方のほしいも農家とこの映画をみて、
(=この映画は53分だったので特に)
そんなことを考えてちょっと微笑みました。

【いもたつLife】

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キング・ソロモン

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1937年の作品です。
「70年以上前に作られたとは思えない」
なんて表現はありふれていますが、その通りです。

逆に言うと、映画が誕生して100年余りですから、
1937年は既に今から映画史を追うと1/3の地点です。
それを考えると、これ位の進歩はあっても“不思議ではない”
とも思えます。

現在のアドベンチャー映画のエッセンスが詰まっている古典です。
古典にふれるのは大切だとしみじみ思います。
(映画だとわかるのですが・・・)

名作にふれると、
当時の「今度はこういうやつを作るぞ!」
という意気込みが感じられます。
映画もタイムカプセルのひとつですね。

【いもたつLife】

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ウィンダミア婦人の扇

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1925年米のサイレント映画です。
最小限の台詞しかないことが前提ですから、
作り手は言葉以外の表情・仕草や映像が醸す雰囲気で、
物語の詳細を語ります。
ストレートではなく、やんわりと浸透させるという感じで。
それが言葉がなくても、ここまで伝わるのかという感動がありました。

作り手も精一杯なら、観客もなんとか汲み取ろうという態度で、
当時の映画=サイレント映画 は成り立っていたのかもしれません。

流れ自体もスローで観客は、どうしてこういう表現、表情、仕草なのか、
ということを感じる時間を与えつつ進むスピードです。
作り手と受け手がキャッチボールしているようです。

ストーリー自体は複雑ではありませんが、(サイレントだから当然かも)
充分に楽しめます。
笑うシーンあり、ハラハラもするし、涙ぐむシーンもあります。
ラストに余韻があるのもうまく、
今まで観てきたサイレント映画とは違う魅力にはまりました。

【いもたつLife】

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キートン将軍

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喜劇を超えた喜劇です。面白いシーン満載です。
それ以上に映画としての面白さ満載です。

ダイハードもミッション・イン・ポッシブルも真っ青。
それどころか、レベルがひとつ違う感じです。

ストーリーは、南北戦争での救出劇、
そして敵軍をやっつけるヒーローものです。

喜劇を通してキートンが体を張ったアクション(これが凄い)
に、ハラハラドキドキ。
大掛かりなセットは、1926年の作品とは思えないほど。
そして、機関車、騎馬、大軍を使ったスペクタクル映画です。

ほとんど表情を変えないキートンが、
ちょっと表情を変えるとき、それも注目でした。

76分があっという間の時間でした。

【いもたつLife】

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花嫁の父

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神細分に宿る
父親の独り言や仕草の、細かい演技・演出が見事です。
同じような境遇だから。尚、自分を振り返って滑稽だから。
本当に楽しめました。
(一流の落語を観ているように笑いました)

そんな夫(父親)をもった妻(母親)がまたよいですね。
しょせん女の方が男よりもだんぜん大きいと、
悔しいながら、またもやと頷きました。

生きて行く中で、今が幸せなら、
(特別のことがなく日常が過ぎているとしたら、
幸せに生きている可能性が高いととらえているのですが)
娘が、しかもとっても可愛い娘が嫁ぐことは、
嬉しさと哀しさで、どちらもとても大きいものです。

親は子に100のことをしてあげても、満足できませんが、
0.1だけでもそれに対して返ってくると、
舞い上がるくらい嬉しいものです。
そんな普遍の心理が些細な行動で現れます。

最後に
結局夫婦仲が良いのが最高に幸せなんだとも思いました。

【いもたつLife】

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ふたりの女

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ソフィア・ローレンを観ていて“痛快さ”を演じている気持ち良さを
感じていました。
痛快な気分は久しぶりな気もしていて、
痛快には強さの裏づけが大事ということも気にしていて。
だけど、ふたりの女が常に危険と隣りあわせなのも、
とっても気になっていました。

ストーリーは痛快なんてとんでもなくなります。

戦時中は、オセロのようで、
ひとつのコマで盤のコマが次々とひっくりかえるのと同じ、
支配者が入れ替わってしまいます。
民はそれに従うしかありません。

戦時という極度の環境で、
生きるために備わっている欲を描いています。

死よりもつらい悲劇が起こりますが、
それでも人は生きなければなりません。

ラストは、もう一度自分として生きられるかもしれない、
シーンでした。
それも結局、もうひとつの悲劇があったからです。

もしこの母娘が私の家族なら、私は何ができるだろうか?
観た後、しばらく考えました。

【いもたつLife】

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邂逅

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船旅で恋していけない二人が恋に落ちる。
しかも美男美女で、社会でも注目されている人物です。
現実では起こりえない!
なんて言うのは野暮なこと、
船旅では、往年のアメリカの繁栄や、閉ざされた中の心理描写、
今と変わらないスキャンダラスな人たちなどを楽しみたいところです。

前置きはさておき、とても良い作品でした。

相手を思いやる、今の自分ができる最高のことを考えています。
健気という言葉が響きます。
(相手を信じられなくなる要素に、携帯TELやEメールなんてのがあるからかも)

ラストでは説明はいらない、求めているからわかりあえる。
そんな見事なシーンでした。

登場人物がみんな素敵な心を持っているのも感動です。
特にテリー(主人公の女性)の元恋人には脱帽です。
こんなことができる男になりたいですね。

恋愛映画はちょっと苦手?分野ですが、(繰り返しますが)
とても良い作品と思いました。
自分自身がこのところちょっと変わってきたかもしれませんが。

【いもたつLife】

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グランドホテル

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ある閉ざされた空間(時間)の中で起こる世界を描いた古典だと
予備知識がありました。

客にとってのホテルという非日常は、ホテルマンの日常が支えています。
客は非日常の舞台でも、そこでは日常のエッセンスを振る舞います。
積み重ねてきた思考と行動や癖、性格、
意識するしないは別として個性として現れます。

非日常のホテルでも、日常でも、どんなことが起きても、
連綿と続く世界のひとこまであることが強調されていました。
道徳的な言い方をすれば、だから出会った人やコトを大事にしよう。
ということでしょうか?

もうひとつ、気になったのがお金です。
お金は偉大な発明品です。
お金は便利なモノです。
それだけなのに、それ以上の価値を感じてしまう愚かさを、
お金が主役になってしまうという
とんだ勘違いから逃れがたいジレンマを描いてもいました。

【いもたつLife】

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大地のうた

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映画の作り手の経験と知恵と感性が結集された映像が、
これほど力を持つものか!

自然、人、その感情、生き物、移り変わり
ものを言わない映像は、心に深く訴えかけてきます。

そして、物語は貧しい一家族の日常です。

幸せか不幸せかは、そこに留まっているときにはわからないものです。
この家族は、不幸の真っ只中から幸せに向かう一歩を踏みました。
後からみて、この行為はどっちになるのかはわかりません。

不幸だと感じていた頃が実はとても幸せだったと気づく。
よくあることですし、自分もそう嘆いていた過去を、
この映画のラストで強く感じました。

ささいな、同じような日々や、
ちょっと悩ます出来事のようなイライラする日々は
“このままで良いのか”“いつになったら良い日がくるのか”
なんてことを想いながらの生活が、実はここに幸福がある・・・
そんな解かりきったことが解かっていない。そんな映画でした。

だけどそれは、現代の日本に住んでいるから言える台詞かもしれません。

【いもたつLife】

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地ビール SunSun

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ビールの色と泡はビール好きにはたまらなく魅惑的に映ります。
このビールは淡い黄金色で、
けっしてきめ細かくない泡とのコントラストが第一印象でした。
それは、このビールの味を想像させて、その通りの味でした。

アルコール度数はきっちり5%ですが、それよりも軽い味わいです。
ビール好きには何故かたまらない苦味が、奥に感じます。
飲みやすいタイプのビールです。

このビールもお土産なのですが、有機ビールでした。
前回のお土産の地ビールも有機だったので、
最近はビールにも有機が増えているようです。

有機のほしいもに携わっている身としては、
嬉しいことです。

【いもたつLife】

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