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青空娘
シンデレラストーリーですが、増村監督の意図が入っています。
単純なシンデレラではありません。
そこが面白いし、他にも良い描写がたくさんあります。
当時の風俗が健康的に表現されています。
都会と田舎、
男と女の節度、
経済的な階級、
でも底流には、人が求める精神をやんわりと表しているようでした。
とても気に入ったシーンは、
有子が実の母と初めて出会う(再開する)シーン。
涙涙になっていないんですね。(へそ曲がりな私は)これが自然だろ。
と拍手です。
有子の先生は、
この物語では隠れた主役です。
今もしかして、うまく行っていることがあったとしたら、
こういう先生と同じ役割をしてくれている人がきっといます。
自分が気がつかないだけで。
私としては、この先生の献身といえる振る舞いがこの映画の味噌と思いました。
これをわかっていることは重要です。
継母もシンデレラとは少し違いました。
ラスト前シーンは、「和解」です。
ここですべて、自分を解放します。
人はつまらないプライドや過去を否定しないためにこれができません。
有子がきっかけを作りました。
今までの夫や有子に対する反抗エネルギーは、
作用反作用ですから、きっととても幸せをものにするでしょう。
この映画の話は単純です。
しかし、たくさんの示唆をちりばめた、
監督が観客に
「さぁ感じて」と言っているような映画でした。
キサラギ
スピーディな流れと、意外な展開、無駄がないシーンは
よく考えられて、楽しませてくれました。
台詞も設定もアイドルを現す感じで進み、
意外性以外は意外なことがないように造られていたました。
古典的な手法に、ネット社会の匿名性を絡めた、
楽しめる娯楽サスペンスです。
アイドルをどこまで登場させるかにも興味がありましたが、
これも考え抜いて、シュミレーションの結果の選択でしょう。
このあたりを中心に脚本されたようにも思いました。
麦間栽培その後・・・4月
あたたかくなると、一気に麦が育ちます。
いろいろな目的で数種の麦を植えています。
そのうちのひとつが小麦です。
これは収穫のために植えました。
プラス、麦がさつま芋の育ちを妨げる土壌の害虫を抑えるという
昔の栽培を実験するためです。
麦も育ってくると違いがわかるようになります。
小麦は他の麦と違い、短かい段階から横に広がるようです。
葉も平べったい感じです。
今年の状況だけかもしれませんが。
何年も育てるともっとわかってくるのでしょう。
これも農業の基本です。
メロンの定植
メロンは大変です。
約一ヶ月かけて苗を作ります。
(こことは別にビニールハウスの苗床で)
その間に畑の準備です。
昨秋に蒔いた麦=風除け=が育つ頃から、
土作りです。何度か耕運し肥料を入れます。
その後は畝を作ります。畝にはマルチと呼ばれる
ビニールが敷かれています。
その上をトンネルという小さいビニールハウスを張ります。
やっと定植の準備ができました。
ここからが本番です。
毎日温度管理のために、天候をみて、
朝トンネルのビニールを上げ、
夕方はぴったりと閉めます。
もちろん天候により開け方も違うし、時間も違います。
とにかく、全部のトンネルの管理が最低一日2度以上あり、
開け閉めがあります。
「メロンやっている間中はどこにも行けない」
ということです。
メロンが美味しいのはあたりまえと痛感します。
神楽坂
神楽坂を散策しました。
東京はたくさんの顔を持つ街です。
都会として、最新の動きが生まれます。
文化として、古今東西のものが集まります。
歴史を感じるスポットも随所にあります。
それも、江戸初期から近代を抜けて、今に至るまで。
きっとたかだか数キロの中にそれらが密集しています。
隣の駅で違う顔をみせてくれます。
今回の神楽坂、ついでがあってきましたが、ここも東京の香りを感じます。
バグパイプの生演奏を鑑賞つきの一日でした。
ゼロの焦点
人が生きてゆくのは時間の経過を伴いますから、
引き返すことも、やり直すこともできません。
本能は生きることを最重要視しますから、
後悔はしても行動は必然だったのです。
そんな設定は、誰にでもあてはまります。
それが影として背負われて犯罪が行われます。
未亡人の新妻は、それを係わりあった運命として、日向の元で追求しました。
戦後の時代背景を引きずる原点と、都会と地方をめぐる物語の進み方は、
松本清張らしく、引き込まれます。
原作がそんな戦後日本の負の精神を表現し、
小説として発表後まもなくできたこの映画は、
それを映像でとどめていることで貴重さがあります。
当時の情勢は、戦後の復興の一過程で、それを映像の力が細部までとどめました。
日本映画が盛んなころ、多くの作品ができたことで、
後世へのたくさんの議論の種が残せていることをこの映画でも感じました。
手錠のままの脱獄
日本にいると人種差別という言葉は、
頭でっかちにしかわかっていないと感じる映画があります。
この映画もそのひとつです。そして、テーマのひとつです。
少年の些細な行動に象徴されるように、
台詞や役者の仕草で現される当時の差別の実像は、
アメリカ社会の差別の根深さをとうとうと訴えます。
潜在意識ででる差別の態度は、映画だから気にとめるくらいの
日常の態度でしかありませんから、とても大きな壁があることがわかります。
これらは追われる二人の場面ですが、
追う場面でも違うアメリカが描かれています。
個人優先=自分のやりたいこと優先、でも自己責任、
背景は強く豊かなアメリカです。
もう一点のテーマは差別を乗り越えた友情です。
こちらは筋書き通りです。が、わりとクールに自然に描かれていました。
あまり熱くはならない、日本的な感情のように思えました。
観ていて個人的にしっくりとする流れでした。
黒人の主人公のカレンの歌が物語りの節目でうるさく流れます。
最初、途中、ラスト。
なぜかラストは心地よ響きます。
心が豊かになると(境遇は最悪になっても)
こうも違いが出るのでしょう。
伏せこみ
さつま芋の種芋を植えて苗を作るのですが、
種芋を植えることを伏せこみと言います。
さつま芋の苗を育てるためには、外気温では低いために
ビニールハウスの中で種芋を育てます。
たい肥を入れて耕運しておいてから種芋を並べます。
その上からまたたい肥をかぶせます。
水と温度を保てば一ヶ月少しで苗が出来てきます。
熱いトタン屋根の猫
「熱いトタン屋根の猫」という題名ですが、
映画化されると、この題名の意味がよ~くわかります。
(原作は読んでいませんが)
題名ピッタリに映画化されたのかもしれませんが。
原作者がこの物語を作るにあたって、
「登場人物が世に現れたらこういう行動だろう」と想像しながら
書いていったのでしょう。
驚くほどの想像力を感じました。
目の前で起きていることを作品に仕上げたという感じです。
ストーリーは大富豪一家の一日です。
あまりに強烈な生き方の代償は、
極端な家族関係になってしまいました。
一人の帝王は、欠けている心の連鎖を家族に植え付けました。
家族は皆心が痛んでいます。その苦しみから逃れるために、
偽りの生活をしたり、心を空にする生き方をしています。
帝王が愛した、帝王に愛されたい息子の心を修復することは容易ではなく、
長い時間をかけた自分への責めと妻への攻撃でも癒えることはありませんでした。
解決のためには、その原因まで遡るしかありません。
そこにたどり着くためには、帝王の死が条件でした。
映画ですから極端に描かれています。
そして、恐ろしくも感じます。
大富豪の家族だから、こういうことが起こると
どこか遠めから眺めてしまいがちですが、
人の心を見事に描いた作品です。
私達は、極端にしないと、目にみえないことは、みえないのでしょう。
大きいところからながめられるようにいていたいと思いました。
エ/ン/ジ/ン
主人公の原点を通した経緯から、
どこにでもいるような若者が関わり(関わる過去があった訳ですが)
それを著者に語るという進行の面白さを筆頭に、
「宇宙猿人ゴリ」という懐かしい特撮を絡めたり、
作中に短編小説が入っていたりと、
読み応えがある作品でした。
ファンタスティックでもあるし、
普通の男が活躍する嬉しい物語でもあるし、
表現描写も楽しませてくれる、そんな良い本ですが、
この作品の背景が、読んでいる最中に気になりました。
20世紀が、人間の欲が暴力として目にあまる顛末になったこと
(古来から戦争はあったことはもちろんですが)
先進国を主導に、経済が今までのスピードとは比較にならないくらいに
成長したこと(たぶん推測ですが)
20世紀後半には、その中で「何も疑わないで生きた人達」
もいれば、「うまく生きれなかった人達」もいました。
そのうまく生きれない人の心を通して、
20世紀を考えてしまいます。
著者は21世紀のこれからを、
ミライと隆一=これから中心になる世代に、
託したい思いが込められていたように感じました。